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≪ 狼と私2章⑰ | | HOME | | 狼と私2章⑲ ≫ |
レンが日本に来れた。
たった10日だけど、側にいれることが本当に嬉しい
けれど気持ちは揺れ動いてて…
私は本当にどうしたら良いのだろう。
レンを不安にさせたくなくて…
そしてら私が不安になって…..
翌朝レンを連れて実家へと行った。
父と母が、凄く謝ってて…レンは驚いていた。
でも、水希のためだったんだしと、許そうとしてくれるレンの気持ちが嬉しくて
本当にありがたかった。
今日は仕事がある日、帰りは8時を過ぎてしまう間は
レンにこの家で過ごしてもらう。
私の家でも良いと言ったが、レンは部活を見に来たいらしい。
なので、なにやら父と話をしているレンを置いて
一人で大学へと入った。
最近は練習に付き合っているせいか、結構シュートが入るようになったり
デフェンスも出来るように成ってきた。
男子の相手をしなくてはならないから。
女子は男子のお陰でかなり実力を上げている物の
男子はそうは行かない。
ただ細かいテクニックへの対応は上手くなったが…。
授業が終わると、平賀がレンに逢いたいからと
一緒に部活へと顔を出した。
「あれーなんで平賀さんいるんですか?」
「居ちゃわりぃかよ」
「やだなー猿っ子見に来たんですか?」
「お前酷い言われようだな…」
「そのあだ名は初めて聞いたぞ?」
などと話していると生徒が集まり、練習を始める。
最初のストレッチの間各自に基礎の練習とシュートの練習
目標は一日50本決めると言うこと。
時間は30分しかやらないのでそれ以外で決まらない人は各々練習
あとは試合形式で男女混合バスケで一日が終了する。
レンが来たのが、丁度シュート練習の時だった。
「聡史!?」
「お、王子だ」
いつの間に王子?と、突っ込みたいが大人しくしておこう
平賀とレンが話しているので私はシュート練習の手伝い。
男子生徒の3Pの指導。
レイアップなどは上手いのだが3Pになるとガクッと成績を落とすので
それを克服するつもりなのだが…どうもレンの視線が痛くてやりにくい
「水希楽しそうだ」
「あぁ…アンタに振られた日は目も当てられないほどだったけどな」
「…うん、俺もそうなった…」
「でも逢えて…良かったじゃん」
「イギリスに連れて帰りたいんだ」
「え?」
「でも、こんなの見たら…心苦しいね」
「あぁ、そうだな…レンが日本に来るのはやっぱ不可能なの?」
「いや、いずれはそうするけど」
「レン!平賀…やってみないか?」
男子生徒が水希の後ろからニヤニヤしているのを見て
レンが上に着ていたシャツを一枚脱いだ
「聡史、敵は水希を返さないつもりだ…手伝え!」
「なんだよそれ…はいはい…」
平賀も白衣を脱いで腕をまくると、二人がコートの中へと入ってきた
楽しそうに戯れる二人…レンに至っては身長が高いせいもあって
やすやすとゴールに入れていく。
元々運動神経がいいし、父親はバスケットの選手
そんな事を考えながら見ていると、女バスの子達がボーっとレン達を見ていた。
「水希先生、良い男二人も尻に敷いてるんですか?」
「ぶっ!なんだそれは」
「レンさんとは、別れたと思ってた…」
なんて言われて苦笑い。
そうだな、実際別れてたし…今もどうなのかと聞かれれば
かなり曖昧だろう。
「水希!」
「ん?」
「ファール笛吹かないの?」
「あ・・・見てなかった」
はい、皆に集中攻撃くらいましたが…無事家に帰れる時間になりました
明日も来てと言われてレンは大喜びだったが
平賀は筋肉痛になってるから嫌だと言ってた…
「面白かった?」
「結構いいね…体動かせて楽しかったよ」
「うん」
「途中で女の子に水希攫われて面白くなかったけど」
「なんだそれ?」
「俺を見てなかった…」
「んな、ずっとなんて見てられないだろう?」
「……。そうだけど」
我儘な…。
公園へ寄って行こうというレンの言葉にのり
足を向かわせると懐かしいあの風景。
木に登り、レンが嬉しそうに私を見てたあの時がもう随分昔に感じる。
「水希…」
「ん?」
「目を閉じて?」
「……わかった」
手を取られ、目を閉じるとレンのキスが振ってきた。
優しい触れるだけのキス
そして指に違和感を感じて目を開けると
レンが自分の手を私の前に出した
「え?」
「はい、水希が付けて…」
渡されたのは指輪…それをもつ私の手にも
その指輪と同じ形のが嵌められていて…
「これ…」
「給料の、一か月分」
「すくなっ!」
「え?そうなの?」
「え?あ…そうか、レンの給料は安くないんだもんな…
普通は三か月分とか言うんだが」
「三か月分になったら宝石だらけになるけど良い?」
「ダメダメダメ…」
この男は一体何を言い出すんだ…
「付けて?」
「本気か?」
「嘘でこんな指輪買えないよ?」
「そうだけど…」
「怖気づいた?」
「そんなんじゃ…」
「愛が冷めた?」
「怒るよ?」
「もう、手放したくないんだよ…指輪でも何でも、繋ぎ止めれるなら
何だって俺するよ?」
私の手の中にある指輪を、そっとレンの指に納めた。
「有難う水希」
「ありがと…レン」
抱き締めあう温もりは…やっぱり心地良い。
「今日、午前中に母に付き合ってもらって買ってきたんだ」
「そう…良く付き合ってくれたね?」
「俺荷物持ち…母の買い物のついで…」
だったら解る。
後…9日、それまでに私は旅立てる決心が揺るがないで居れるのだろうか?
「水希…」
「ん?」
「俺の人生ってなんだと思う?」
「……。」
「水希の人生って?」
「普通な人生だった…レンが来るまでは」
互いの人生を変えるほどの人に出会えた奇跡。
それだけで十分ではないだろうか?
実家に戻るとクロを連れて、私達は
小さなあの家へと向かう。
部屋に入ると、レンが私の部屋へ押し込んで、私もレンも
中へとなだれ込んだ。
「ちょ、レン」
「もう、待ったなし」
「だめだめ、汗臭い…」
「かまわないよ」
「かーまーうーやーめーろー」
「水希…どうせシャワー浴びる事になるんだから」
「え?…んっ…」
レンが今度は舌先を絡めてキスを深めてくる。
指先がジャージのチャックを下ろし、半そでの私の身体に
手を這わせる。
その指先はまるで、別れる前に抱かれた時のような
優しいもので、胸の先端をグッと指で押し上げてくると
汗臭いと騒いでいた私が嘘みたいに身体を跳ねさせる。
指先が私の胸に乗せられもう一方の指が
私の口の中へと押し込まれ…いつの間にこんな事を覚えたのかなどと思う
あっちで…沢山の女性と中途半端な関係をしていたお陰で
色々な事を覚えたのかもしれない…
それにしても、焦らすような手の動きに、体が火照る。
触れるか触れないかの触り方も、昔にしたことの無い行動。
どーせっちゅーの!?
こんなに翻弄しないで!!!!
「レン…」
「抱きたくて…もうこんなになってるんだ」
私の手を、そこへ導いて…
「っ…」
硬いそれに触れると腰がゾワリと体中に駆け巡る血を押し出す感覚に
陥り、レンのキスを再び受け止める事にしか頭が回らなくなってくる。
服の上からのもどかしい愛撫に
私はいつの間にか息を上げていた。
「水希…」
何度も呼ぶ声に、染められて気が付けば二人とも
何も身に付けない状態で抱き締めあう。
もどかしい距離は互いに体温を重ね、レンの体が
私の上にかぶさって来ると、首筋に鈍い痛みを残した。
「水希も付けて?」
と、首を差し出され、妖艶なその首筋に舌を這わせると
レンの声もくぐもって押し出され
チュッと吸い上げると深い溜息が落ちた。
「付いた?」
「う、うん」
舌先が私の胸の周りを這い回り、指先が中を熱く濡らし
レンが苦しそうに私の顔を見てくる。
「あ…レン…アレない」
「アレ?ってゴム?俺持ってる」
「なんでだよ」
「したかったから…」
「盛りの付いた狼か!」
「だけならいいけど?」
「は?」
目の前でレンが、袋を口で開け
中から出したそれを私に渡す。
って・・・え?なぜ?
「つけて?」
えええええ?マジですか!?
ってか…なんで!?
「水希、早く…もう待てない」
「ちょ、レン自分で…」
「水希つけないなら俺このまま入っちゃうよ?」
「っ…わ、わかった…」
私の上で獣になったレンは終始余裕の無い抱き方をして
私はそれを受け止めるので精一杯だった。
痺れるような甘い空間と、苦しいほどの距離があった
あの時間が今の私達を生んでいる。
私の上で躍動する彼は、あまりに綺麗で
恥かしいと目を閉じるのが勿体無くて
ずっと見入っていた。
「余裕ない俺、嫌い?」
「いつも、余裕無いじゃない」
「水希だけだよ?こんなに俺を狂わせるの」
何だコレは…褒め言葉?それとも、最上級の甘やかし?
もう、このままレンに飲まれてしまいたいとまで思った。
抱かれてしまえば…あんな傷、なんて事無かった。
もっと嫌悪感が生まれるとか色々と深く考えていたのに
レンも、ちゃんと出来た。
抱けないと言っていたから…もし出来なかった時のために
色々と言葉を選んでいたんだけど…いらぬ心配だったらしい
結局、5個使用しましたよ、この人…
お陰で腰が動きません…そして
すやすや寝てるレンの横で寝れない私はどうしたら良いんだ?
身体を起こして、重い腰をどうにか動かしシャワーに入ると
温かいお湯が身体を伝って下へ落ちて行く。
レンが抱いてくれたこの身体が、凄く愛しくなる。
パジャマを着て、浴室を出ると
レンがパンツ一枚でクロとじゃれていた。
「おかえり」
「あ、うん…起きたんだ?」
「水希居なかったから…腰大丈夫?」
「……痛い」
「あはは…ごめん、水希の事考える余裕なくてどっぷりだった」
「手加減位してよ」
「ん、出来るならやってる」
「……確かにそうだな」
「俺も風呂借りて良い?」
「レンの家でもあるんだぞ?」
「クス…そーだった」
私の出てきた方向へレンが消えて間もなく
シャワーを出す音が聞こえ、ホッと息を吐く。
左手の薬指…エンゲージリング。
それを黙って見つめていた。嬉しい反面怖い。
前みたいにお金を送ったりして知らない間に事が進むのも
お互いが知らない間に関係が途切れるのも。
だから
イギリスに行こう…と思えた。
風呂を上がってくると、私が座っていたソファーに
腰を下ろしいつの間に補充したのかビールなんてもんを飲み始めた。
「水希?」
「ん?」
「手」
言われて左手をレンに差し出すと、レンの左手と指が絡んだ。
「これでもう、水希は俺から逃げれないよ?」
「逃げるつもりは無い」
「うん、逃がさない」
「解ってる…」
濡れたレンは本当に綺麗だ。
日本人だったら見慣れているから…ここまでときめかないかもしれない
いや、好きだからこそときめくものだな…。
「水希の髪綺麗だね」
「短いから、そんな綺麗でもないよ」
「伸ばさないの?」
「似合わないから」
「水希だったら何でも似合いそうだ」
「何だその親ばかみたいな台詞」
「え~?」
なんて、他愛も無い会話が嬉しい
日が過ぎるのは早い。
私がそろそろ決めなくてはならないのは
仕事先への届け…
そして父への報告。
「ねぇ、レン…お父さんに話さないと」
「うん、俺殴られるかな?」
「……ソレは無いと思うけど」
「だって…手紙も…」
あぁ、そうだった、手紙を渡さなかった父…
レンを裏切る事を承知で私を選んでくれた両親…
でも、レンも大事にしていると思う。
だから最終的に手紙を見せてくれた。
そして、レンが元気を少しでも取り戻したと言ったら
喜んでいたのだから。
「俺、明日言ってみる」
「うん…私が大学終わるの、8時過ぎると思うけど」
「大丈夫、俺父に言ってみる」
「え?一人で?」
「うん、もうなに言われても平気だよ。
水希を諦める事はしない」
こんなアマアマで生活して行けるのかが不安だが
仕方がない…。コレが本来のレンなんだから
私はレンの好きなようにして欲しかった。
他人任せではない
レンの生まれて今までの人生の中で自分で決めれる人生は
きっと今が初めて…いや、私と結婚したときが初めてか。
だったらきっと2度目
私の人生の岐路は高校と大学とあった
けれど、そう言う悩みも思いも、レンは経験を然程していないのだ
だから、レンに任せたいと思った。
まぁ、前回はイギリスに行っていきなり監禁とかありえない状況になったけど
今回は…日本だし、それはない
だからこそ…
翌朝、学校へ向かった私達は
レンとさようならをして、朝から仕事に励んでいた。
無論、筋肉痛の平賀をいじる事も忘れては居ない。
そして、バスケの時間。
レンがひょっこり顔を出したのは既に練習が終わる8時頃だった。
レンが一緒に帰る道。
懐かしくも有り、タイムリミットももう目の前。
「父許してくれたよ」
苦笑いするレンに私は目を大きく見開いた。
「あっさりOK?」
「いや…3時間粘った」
「ながっ」
「何とかのダンスを踊れないとダメだって…」
「…それただの言いがかりじゃん?」
「うん、解ってる」
「付き合ったんだ?」
「…水希には見せたくないけどね」
クスクスと笑うレンに、嬉しくなって腕を絡めると
その腕が放され、肩を抱き寄せられた。
「もう、この際だから子供作ろう?」
「…ダメ」
「えー?」
「…ダメだよレン!」
シュンとした目で私に向かって苦笑いを向けた
「解ってる…子供を盾にはしない」
「うん…良い環境で産みたいんだ」
「ごめん、考えなしだった」
「解ってくれたから良い…」
子供が居れば間違いなく王家も引き入れるだろう
でも、そんな事をしても何の解決にもならない
私がイギリスに行くと決めて行った所で…それもまた
解決と言うものではない。
ただ、側に居て欲しいと言うレンの為だけに
私はイギリスへ飛び、レンの友達の家で世話になる事の何が解決だ?
アルさんを説得する時間がどれだけ掛かるかも解らない今
私の残された貯金は、精々1年
レンの貯金をもし少しでも貰えたとしても…それ以上は待てない。
レンには言ってない本音がポロリと私の中で落ちる。
不安だよ…凄く
でも、レンの安心を身近であげたいのも本音。
だから付いて行こうと思った…
破滅か、自滅か…そして幸せか幸運か…
先に待つ女神はどの女神なのかなんて誰もわからない
今日から学校は連休に入る。
父とも話ししなければならない
「レン…」
「ん、もう少し」
横で眠る彼はもう、何度私を抱き続けているだろう?
イヤと言うほど毎日求め、毎日行為はされているのに
残り時間の少なさに焦っているようにも感じる。
互いの指に光るこれは…帰ったら外されるのだろうか?
私の身体に手が乗せられ、這い回る仕草に
レンの目覚めを知らせてる。
「コラ、レンちゃんと起きて今日は実家に私が話しに行く番」
「ん…わかった…でもちょっとだけ」
「んっ…こらっ…あっ…」
この手で開かれた花はこの手で私をドンドンと剥がしていく。
尽きる事無い欲情に飲まれて、狂ったように互いを求める
でも今日はそれはダメ
「レン…」
「わかってる」
私に覆いかぶさっていたレンが頭を布団から押し出してくると
私の首筋に顔を埋めた。
「どうしようか…凄く好きすぎて止まんない」
「止めて!話し合いしないとだめ」
「解ってる…だから困ってるんだ」
私の髪を梳きながら、苦笑いを向けられて
私も笑い返す。
「レンまで過保護になってしまったな」
「うん、水希には過保護すぎるのが丁度良い」
「なにそれ?」
「寂しがり屋で意地っ張り、ついでに天邪鬼も入ってるからね」
「へ?」
「違った?」
違いません…その通りでございます。
レンの腕をすり抜け
やっと自分の事が出来る。
服を着替え、父親と話をしに行く。
レンを好きなこと、そして愛したという事
全てを伝えると、好きにして良いと案外あっさり許可を貰った
イギリスの大学での研究の手伝いと言う名目が言い渡されたのは
それから二日後。
私はレンの居る世界へ、足を進めた。
クロは連れて行けないので実家で飼育をして貰うことになり
家は借りて一年も経ってないのに
解約となった。
あった荷物は全て、レンと住んでいた昔の家へ運び
用意は着々と進む。
バスケ部は平賀に受け継いだ。
渋っていたが次が見付かるまでと言う条件をつけて
やってくれるらしい。
一歩ずつで良い…進む事が大事だ。
「ねぇ、レン?」
「ん?」
「王族の前ではまだ笑ってないの?」
「…うん、あの時のままかな?でもジョイの前では笑うし
アルとも時折笑う事が出来るよ?」
そうか…少しづつでもレンは自分の居場所を作れているんだな
私は先に送る荷物を詰め込み、ジョイさんの家の住所を書き込んだ
「ジョイは悪さはしないと思うけど…好きに触らせたらダメだよ?」
「ないない…」
「水希?」
「解ってるよ、そんな事しないしさせない」
「うん」
レンが荷造りを手伝ってくれたお陰で案外早く終わった
旅立つまであと1日…
和香にも、挨拶をして、日本を発つ。
戻る時が来るのか、一人なのか二人なのか…
それすら解らないままの不安定な私達を
探偵さんも応援してくれた。
実家に後二日は世話に成る事にして
私とレンは今桑本家で夕食を食べている。
母は、本当に好きな人だったら最後まで頑張れと言って
父は何も言葉にはしなかった。
invitation letter というものを受け取り、半年に一度帰国する事を約束した。
ビザの関係上こうなってしまったが、父はそれでどうにか凌げるはずだと言う
とりあえずの目標は半年…6ヶ月
そしてこっちへと一度戻り、また半年後にイギリスへ飛ぶかもしくは
レンが日本へ来るか…と言う所で話は落ち着いた。
レンと入籍をしてしまえばそれで良いのだが
そうは簡単に事が進むわけも無い。
アメリカへ行く時も同じように、きっとバタバタになるだろうなと
思った。
「明日は早いんだからもう寝なさい」
父に言われ大学のIDカードを受け取った。
そのIDで大学は通れるから、挨拶にだけは行けと言われ
頷くとレンと部屋へと戻った。
明日…日本を発つ
たった10日のレンとの触れ合いも今日で最後
明日からはレンは王族に戻るのだ
「レン…怖い」
「うん、俺も」
「初めてだな…怖いってレンに言うの」
「うん」
「負けないで?」
「解ってる」
抱き締めあって眠りに付いた。
もう目覚めなければ幸せのままなのに…なんて柄にも無く思うほど
レンを愛しているんだ。
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