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某サイト様への贈呈品
ドリームでございます
【癒し】
お前・・・だれだ?
いきなり話しかけられた・・・
ドクン・・・・心臓が波を打つのが自分でも分かるほど、彼の髪
は美しかった
「わ・・私・・・あんた・・・私をたべる・・・の?」
「喰わねぇよ・・・腹・・・壊しちまう・・・」「な!し、しつれ・・いよ・・・」
銀の髪を持つ少年はニヤリと笑うと少女の足を持ち上げた
「なにを・・・」「なんもしね・・・ってお前!」
鼻を擽る血液の鉄分の香り・・・
止め処なく流れ出る・・・血液に、少年の心がドクンと泣いた
「あ・・・」少年の態度を見て少女は、広がった裾を手繰り寄せ、少年の手を振りほどいた
「わ・・わりぃ・・・」何かを感じた少年が赤くなってソッポを向くと
少女はゆるりと微笑み、いいの・・・と、答を掛ける
「私、地主の家から逃げ出したの・・・長男が私を見初めて・・・そして・・」
「けっ、盛ってやがる・・・」
その言葉に全てを見透かされたようで、少女は、身体を収縮させる
「女って・・・つれぇよな・・・」「あんたの名前・・・教えて?」
「犬夜叉」「そう。犬夜叉・・・か」
ざわめく森たち、時折聞こえる勘の高い声・・・
鳥達が騒ぎ立てる中、少女は彼、否 犬夜叉の目に髪に・・・・魅了されていた
「犬夜叉って、綺麗だね?」「はぁ?綺麗?なーに言ってやがる」
不貞腐れたように語り掛ける犬夜叉にまた微笑み・・・・
「あんた、犬夜叉から・・・清浄な空気感じる」「おれは半妖だぞ!清浄なわけねぇだろうが」
犬夜叉は両の手を見つめ今まで殺してきた妖怪などを思い出し苦虫を噛む
「おれは・・・・」
その先語られた話は、辛く重く・・・少女の心を痛めた
捨てられた己・・・妖怪の己・・・人の己・・・・
どっちにも行けない・・・己
「犬夜叉は、清浄だよ。優しくって・・・清浄な心を持ってる。
非情にはなり切れない貴方はきっと、人と合間見えて生き行く事が叶う・・・そう思える」
犬夜叉の頭を抱きかかえるように、少女は身体を寄せると犬夜叉
ががピクリと反応を示した
「何やってるんでい!おれは・・・おれは半妖なんだぞ!」
「ごめん・・・でも、怖いと思えない」
少女はきつく犬夜叉を抱き締め・・・
胸に顔を埋められて動きが取れなくなってしまった
「おれは・・・なんで今知り合ったおめーと・・・こんな話してんだよ・・・ったく」
怒った風ではなく、優しくそして情けないと彼は囁いた
だから・・・
その悲しみを包んでしまった・・・・
「少しだけ・・・身体を・・・委ねて・・・」
優しく犬夜叉の頬を指でなぞり、背筋にゆっくりと少女は爪を落とした
逞しい身体、先刻抱かれた男など比ではないであろうこの肌
襟先からゆっくりと忍ばせた指先が
彼の身体をゆっくりと、優しく包むように
交わる
「っつ・・・やめろ」「犬夜叉・・・私の心を・・・浄化して」
「おれに・・・何を求めてやがる」「交わり・・・・」
ぴちゃり
くちゅり
響く音は果てもなく・・・・
ただお互いを求め傷を癒すように・・・・・
「あ・・・っはぁ・・・」時折聞こえる声は
少女ではなく・・・・・・・女
「っ・・・っく・・・」
時折漏れる声は・・・・その女を包むように抱く男・・・
その想い果てる時まで、互いを慰めあい、一時の夢を見よう
女になった・・・お前と
男になった・・・あなた・・・・
絡む因果はなけれど・・・互いに求め合えれば
何かが生まれ育つ
生温い感覚に、激しい刺激に
互いは絡み合い、求め合う
「っは・・・私は・・・悪い女よね」
「おれだって・・・良い奴ではねぇよ・・・其れにお前・・・あったけぇ」
どんどんと身体を押し上げる彼は、果てる事を知らないかの如く
突き上げ、引き抜く。
まるで海の波のように
しなやかに、彼は少女の海を深く深く彷徨う
込み上げてくる激情、
深く刺さり込んだ棘を・・・少女は果てると同時に抜かれ、
瞳を開けた先には
小さな小さな・・・
華が置かれていた
「犬夜叉・・・ありがとう」
ひと時の交わりを・・・彼女は心に刻む
FIN
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