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なつめっぐ 保管場所

倉庫です。

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優5

続きます

★=思い=★








ゆったりとした公園。
そこに座りましょうと指差された場所は自動販売機の横の長椅子
言われるがままに腰を下ろし、セイはふぅと一息入れる
ポケットの小銭を出して、総司が自販機に向かうと
興味深くその行動を見る
「もしかして・・・・?」
「え?あ、初めて見ます・・・・」
赤くなったセイに小銭を渡すと、自分で買ってみなさいと
言い出した総司。だが、英語がわからない・・・・
飲み物の大半は変な言葉が書かれており唯一解ったのが水。
「コレが良いです」セイがぴっと押すとガタンと落ちる音に飛び上がった
ぷぷぷ・・・・と笑われ拗ねるセイに、総司が出してセイに水を渡した
「うわぁ、良く冷えてますね。これって氷が中に入ってるのでしょうか?」
「いや、違いますよぷぷっ・・・神谷さん面白すぎ」
「ほっといて下さい!」
この他愛も無い会話が凄く嫌だった
自分の知らないもの知らない事、ありすぎて疑問を全てぶつけたら
恐らくは皆自分の元を去るのではないかとさえ思えてくる
「セイ・・・」「え?」
「そう呼んでも?」「え、えぇ・・・構いませんが」
恥ずかしそうに赤くなったセイの隣も又赤く、二人でぷーっと噴出した
「やっぱり、神谷さんが良いや」「えぇ、私も沖田先生でいいです」

「驚かないで聞いてくれますか?」
「わかりませんけど・・・努力はします。」
「では、途中で投げ出さないで聞いてくれますか?」
「え・・・ええ、それは約束出来ると思います。帰り道解らないし・・・」

総司はまず何から話そうかと迷う
いきなりあの子の話をしても良いのだろうか?
沈黙が重たかった

「先生?」「神谷さん・・・・」

「私は話が苦手なのはあの時と変わっていません。
伝えると言う行為が難しいものだとは解っていますが、どうか
勘違いをしないで聞いて欲しい・・・・」

「彼女が私には居ます。」
「あ・・・はい・・・。」
覚悟はしていた、セイの心音がやけに煩いが、それでも覚悟はしていた
それに自分も、今は総司と恋情を持ってなど付き合えない
咎人なのだから・・・・・

5年前に付き合っていた彼女。その子は沖田総司の記憶を戻す前に
告白されて付き合いだした
別段女を欲しいとも思った訳ではないし、たまたま
自分と仲の良い友達が紹介してくれたと言う事で
断る事も出来ず、とりあえずとお試しで付き合った

「ちょ・・・お試しって!」怒り出すセイに苦笑いする総司
「そんな事しちゃいけなかったって解っていますよ・・・今ならね
ただ、あの時は若かったんです・・・なんにでも興味が沸いて何でもやって見たかった」

お試しのまま曖昧になり、1年目に差し掛かったときに総司が別れを切り出した
ずるずるとこのまま恋愛ごっこと言うのが嫌に成ったと続けて言った
散々気を使わせて置きながら、自分は恋情の欠片をただぽろぽろと取りこぼし
気が付いた時には、彼女に何もしてやれない自分が居た
そして、彼女と別れを決意し、丁度3年前に別れました
けれどその彼女が再び連絡を取ってきたのが
3ヵ月後、どうしても逢いたいと言われ、断りきれずに会いに行き
どうしてもやり直したいという彼女に
無理だとわかっていながら、返事を先延ばしした
別れると決意してからの自分は凄く身が軽かったのに
また、あの子に囚われるのではないかと言う恐怖が湧き出て
付き合うのは無理だと、彼女に告げようと決めた時に
あの子は家族の運転する車に乗っていて事故にあった

ずっと、目が覚めないまま今も眠っている

一気に総司が話しを済ませて、申し訳なさそうな顔でセイを見やった
「神谷さん・・・・?」「最低ですね。」「えぇ・・・そうですね」
痛々しい表情を見せながら総司はそのまま言葉を繋げた

「そして、総司が自分の中に戻った時に、何故彼女を愛せないか
解ってしまったんです」
「・・・・。」セイは無言で聞くしかない、何を言えば良いのかどうすれば良いのか判らない

「総司の中には、凄く大事な女の人が居ました。離れたくなくて
自分の思いだけに彼女を止め、咎を背負わせていった・・・・
最後になってどれだけ大事かと思い知ったのは、悲しい顔を見せる事無く
病の私に微笑んでくれていた貴女・・・・セイ・・・・」

セイの目が丸く見開いた

「咎を背負わせたと言うのは・・・私の?事ですか?」

総司は視線を反らし、返答も返さないまま続けた

「正直、あなたにこんな形で会えるとは思って居なかったし
こんな思いは墓にしまっておけば良いと思っていました
麻耶が悲しむだろうから・・・・
でも、貴女に巡り合い、会えた事に感謝してしまった
見苦しいですよね・・・・・
貴女に焦がれたまま、私はこの時代も生きて来たのです
会えるはずのない夢のような新選組一番隊隊士神谷清三郎に・・・・
貴女の事を毎日、どうなったのだろうかと調べましたが、結局
こちらで記載されている史実は、土方さんを最後に新選組がなくなり
数名の隊士は警察と言う職務に付いたと言うことくらい
放浪していた人の事も書かれていましたけど・・・神谷さんの事は何一つ・・・
夢中になって文献を探し、貴女の手がかりを探した・・・・
どれだけ、焦がれ囚われていたんでしょうね?」

クスクスと笑う総司にセイは掛ける言葉が見つけられなかった

「付き合いたいとか愛してくれとかではないんです
ただ、知って欲しかったんですよ・・・・今までの私を
どんなに醜くてもどんなに、悪い奴であっても
神谷さんには伝えたくて・・・貴女は私の太陽でしたからね・・・・」

「太陽?」
「えぇ、人は太陽なしでは生きられない、お日様みたいな人って事です」
「そうですか・・・ありがとうございます、そんな事思われて居たなんて
知りませんでしたから、なんか、不思議な感じです・・・。」

「今度は・・・貴女が語る番ですよ?」
セイもそれは覚悟していた。でもこの恋情を知られたく無い
だけど・・・嘘は・・・吐けない


「私は・・・・」

水を一口飲むとゆっくりと話し始めた


「仇討ちが終わり・・・全てが終わった・・・でも
沖田先生の側に居たくて、隊に残りました・・・。
私の誠は、沖田総司ただ一人で、私が望む武士とは
沖田先生だった・・・
一度は私の恋情がばれたと、死のうとさえ思ったこともあります
でも、そうしてしまえば、沖田先生は苦しむから
周りの人に支えられて、私は隊へと戻る事が叶いました

それから、沖田先生もご存知の通りです・・・・
そして、先生が亡くなった後、剣の稽古を再開し、髪を伸ばしました
沖田先生の総髪を真似たんです。
先生の着物を全て私の大きさに縫い直し、先生と一緒に
北へと向かう準備をしました。

泣いて・・・ただ泣いて過ごす毎日が嫌だった
だから、涙が枯れるまで3日泣き通し、その翌日から剣の稽古
合間を縫いながら、近藤先生の遺体が置かれている場所を尋ね
先生の刀をそこに預けました。
残りの金子や、先生の遺品は消毒を済ませ家族へ送り
私はその家を出ました。
先生の遺髪を半分は家へと送り・・・残りは私が今も持っています・・・。

あの時の私は、全てが先生で・・・その目標を失い
沖田総司の武士を継ぐ者として、北へ行ったのです

向かう途中に沢山の敵と会いました
斬って、殺して、殺されそうになり、捕まった
捕まった先は、敵の隊
逃げ出そうと試みましたが、それも叶わず
ただ打ち付けられる拷問を堪えました

そして、女だと悟られ、酷い目にも会いました
ですが、私は北へと向かう足を止められなかった

やっと、たどり着いたのは寒い冬・・・
沖田先生が亡くなってから、5ヶ月も掛かってしまいました
その間に、起こった出来事が私を咎人にしたんです・・・。
自分で抑え切れなかった感情が湧き出て
私に襲い掛かった数人の村人を殺し
お腹がすき、知らない家に盗みにも入りました。
予定では2ヶ月ほどで付く予定でしたから・・・・

そんな、不逞浪士を殺すよりも酷く苦しい闇と戦ううちに
自分は何故生まれたのかと・・・自分は何故あなたを・・・
沖田総司を愛したのかと思いました
好きで、好きで・・・止め処なく流れてもまだ好きで
こんな女は、きっと、呆れられるとも思いました
それでも、想いが止まる事を許してくれなかった・・・・

きっと、死ぬ時に会えるからと・・・
胸を張って先生の代わりを勤めたと
あなたの無念を・・・果たしたと・・・・っ・・・・」

総司は、悲痛な叫びをただ黙って聞いていた
セイの身体を、抱き寄せる手だけが、熱く震えている

「すいません、続けます・・・

そして、北で土方副長と戦い、私はそこで果てるはずだったんです・・・
なのに・・・・・
私はこの時代に流れた。
副長に聞き、やはりあの時私は消えたとおっしゃってました。
今、こうしてここに居るのも、なぜかは判りません
ただ、先生に誓った土方副長を守ると言う使命を果たす事が出来ず
のうのうとこの時代に生きている私が嫌なんです・・・・
こんな汚れた手で、人に物を教えるのも、人に触るのも・・・・・
相手を汚してしまいそうで・・・・怖いんです・・・・・」

セイの思いは互いに通じてはいた・・・だが
これほどまでに焦がれ、愛してくれた事を知らなかった・・・・
総司は、気が付くと涙を流し、セイの身体を抱き寄せていた



2009.10.11


============================
★=嘘吐き=★



二人が無言で時を過ごした
ただ、何を言えば良いのか・・・何を伝えれば良いのか・・・・


口火を切ったのは総司だった

「神谷さん。彼女に会ってもらえませんか?」
「えっ?」
驚いているセイに苦笑いを向ける
「私の大事な人だと伝えたいんです」
セイが慌てて抱き締められていた肩をすり抜け、両の手でパタパタと
無理だと告げるように手をはためかせた
「それはいけません、先生の大事な人が悲しみますっ!」
「悲しませる為ではないんですよ・・・ちゃんと知って貰いたいだけですから」
悲しげに言う総司に、セイの表情が曇っていく

「神谷さん・・・ホントに幕末の時は申し訳ありませんでした・・・」
ペコリと頭を下げる総司に両手を前に出し
「私の勝手でやっていた事ですから、先生が責を負う事ではありませんから」
にっこりと微笑んでくる総司に、苦笑いを返し
セイは、深く溜息を落とした
覚悟はしていたが、彼女の存在がやはりセイの胸を今も締め付けてくる

「引き攣ってますよ・・・顔が」
慌ててセイが自分の顔に手を乗せて揉みしだく
「それと・・何故、私に呼ばれた事をあなたは言わないのですか?」
「え・・・?何の事でしょう?」
「先程の話には出ませんでしたよね?土方さんが言ってました
総司が呼びに来たと。それは、土方さんも知っていましたし
きっと、神谷さんに何故かと問われるだろうなと・・・思っていたんですけどねぇ」

「・・・・先生が困ると思ったから・・・
亡くなった人に呼ばれ、私は死んだんだと思ったんです・・・
近藤先生の顔を拝見するまでは・・・。
だけど、先生の記憶は死ぬ間際までですよね?」
「言い出しておいてすいません・・・私にも判らないんです・・・ただ、呼んだからには理由があります
私は無闇に人を呼ぶような真似はしないし・・・それは当時の私を思い出してくれれば・・・」
「えぇ、解っています・・・だから何故かと悩みました。」

二人はそのまま沈黙を破れずに居た
呼ばれた理由、総司の彼女の事、総司は本気でセイを恋て、セイもまた、総司を恋た


「私は本来此処の住人ではございません、いつ呼び戻されるのか
いつ死ぬのか・・・解りません、ですから恋心はもう、金輪際持たないと誓いました
だから、裕の思いも、受ける訳には行かないし、先生の思いを聞いても
私には受けれる事は出来ない。
ただ、誠を誓った仲間と再度逢う事を叶えられた奇跡と
先生への思いを伝えられた奇跡、それ以上の物を求める事はありません
だから、先生の彼女に会う事自体私にはしてはいけない事であり
本来ならこの世界の人間と関わる事自体してはいけないようにも思います
ですから、沖田先生はこちらの世で、ふさわしい女性を探し、見つけ
子を成し幸せに成って欲しいのです・・・それが私の願いですから・・・

もし、先生が理由を見付けて悟られたら、きっと私は消えると思います
だって・・・ここは私の場所ではないから・・・
血生臭い、泥の中を生きる私と
煙のにおいの強い平和な世の中を生きる私では、あまりに違い過ぎるのです」

セイの切ない想いが総司の言葉を閉じ込めてしまった

「これだけは・・・あなたに確り伝えたかった・・・
沖田総司は、神谷さんを愛し、心から貴女を大事に思っていた。だからこそ
冷たい仕打ちもしましたし、優しくもしました・・・その思いだけは間違いのない事ですから
心に縫い止めておいて下さい。」

「はい・・・ありがとうございます。」

二人はにっこりと笑い、その先を紡ごうとはしなかった
互いに困らせるだけだと、解ってしまったから

本当は好きだと、幾らでも言える
お互いにこんなに惹かれているのだから
だが、時がそれを許そうとしない
セイは

生まれ変わった訳ではないから

「さて、美味しいお店でも行きますか」
「え?」
「ケーキ屋さんですよ。甘いものは今でも好きだと言いましたよね?」
セイはコクリと頷くと、手に残った水を飲み干し、立ち上がった

うーんと身体を伸ばし、くるっと総司を見やるとにっこりと最高の微笑を向けた
「ケーキとやらを食べに行きましょう!」元気に伝えてくるセイに総司も最高の微笑を返す

それだけで良い・・・・
     それだけで・・・・



「うわぁ・・・これがケーキですか・・・彩り豊かですねぇ」
フォークでつんつんと突付きながらセイが満面の笑顔
総司に至っては既に5個目・・・・
「先生甘いもの取りすぎで、昔より少し太りましたよね?」
「え~?失礼な・・・・」
「目方が、増えてそうですよ~?」
クスクスと笑いながら頬張るケーキの甘さに、又笑顔が生まれる
(こうやって、お側に居るだけで・・・セイは幸せですから。)
口にクリームをつけたまま、ニコニコ微笑む総司を見やる
細く、微笑まれた瞳に吸い込まれそうで、総司は動きを止めた

「ん?どうしましたか?」「いっ。。いえ。。。」
耳まで真っ赤に染まり、又口にケーキを運んで行く総司に
懐かしい想いが込み上げて来る

夜がゆっくりと帳を下ろしても、こちらの世界の景色は
ただただ明るい。
「ここは、夜も明るいのですね~」
セイがきょろきょろしながら歩いていると、ドン・・と
男とぶつかり、総司が慌ててセイを背中に隠した
「おいおい、ぶつかって置いて、誤りもしないのかって・・あっ!沖田さん!」
「あぁ、余永組の・・・・こんばんは、私に免じて許してあげてくださいね」
警察の仕事をしている総司、だからこその顔見知りである
「うわぁ、あんた・・・・」
その声に、セイがこっそりと覗くと
「あぁっ!運転手!」「ちょっ、誰が運転手だ、誰がっ!」
「知り合い・・ですかね・・・?」
驚いている二人を見れば一目瞭然だろう
経緯を二人から聞くと、総司はセイを睨んだ
(うわぁ、怒ってるよ・・・・どーしよ・・・・)
セイも申し訳なさそうに総司に視線だけで謝ってみるが、逸らされてしまう
(うわぁ、怒り方も昔のまま・・・・)
「神谷さんっ!」
「はっ、はい!」
「あまり、無茶はしないで下さいよ・・・心配なんですから」
セイの頭をポンポンと撫でながら、総司が溜息混じりに言うと、セイは
申し訳ありませんと、項垂れた。
「吉さんも、あまりこの子と関わらないで下さいよ?」
「解ってますよ・・・すいやせんでした!では・・・」
男はチラリと二人を見やって、足早に消えていった

「こちらに来てからまだ、幾許も過ぎていないと言うのに貴女と言う子は・・・・」
「はい、申し訳ありません・・・・」
相変わらず、セイの周りでは問題が起きているのだなァと
何処となく気持ちが昔の総司に戻った

そんなやり取りをしながら、近藤道場に付いた時だった
「おせぇよ・・・・」
ぎろっと沖田を睨みつける男
「裕・・・・どうしたの?」
「稽古、付けてくれよ」
「・・・わかったよ、支度して来ます、沖田先生今日はありがとうございました!」

セイは、そう告げると惜しげもなく総司の横を空けた
先程まであった暖かな感情やセイの温もりが一気に去り
寂しさに胸を焦がす

「では、私も帰ります裕君、頑張ってくださいね」
そう告げると、返事も待たず、走った

好きだと・・・・あの子のように言えたなら・・・・
セイの思いを聞く前に、思いを告げていたら・・・・
幕末で、あの子だけを見て上げれたら・・・・・・・

何か変わっていたのかもしれない。

総司は、自宅へと上がり込むと、その場で涙を流した

愛してると、側に居てくれと
言えない思い

昔と変わらず、真っ直ぐに総司を見る彼女を・・・・
また、愛しい想いが花を咲かせた
だから・・・・


「だから逢うのが怖かったのにっ!!!!!!」
ダンと、フローリングを殴りつけ、総司はその場に崩れた

(昔の私はこんな嘘吐きではなかった・・・・・
"付き合いたいとか愛してくれとかではないんです"・・・なんて嘘を平気で彼女に言えるなんて
何故あの時・・・伝えてしまったのだろう、あの子に恋の駆け引きを何故使ってしまったんだろう・・・)

悔やまれる事がありすぎて、総司の思いが逡巡する


「めーんっ!」道場で一際激しく声が響いた
裕とセイが、黙々と剣を振るい、打ち合いをしている時だった。セイの視界が揺れた
「神谷・・・おいっ!?」
バタンと倒れ込むと、気を失った


沢山の想いが一気にセイを蝕んだ
この時代の総司も、やはり自分は焦がれてしまった
今も好きだと、愛してると・・・伝えたかった
切なさが、セイの心を飲み込み、苦しさが身体の動きを止めた

翌日目覚めたセイは、自分の状況に驚き、部屋を出た
「神谷君大丈夫かい?」
「あ・・はい、面倒をお掛けしました・・・。」
「総司と・・・何かあったのかい?」優しく問いかける勇に、セイが頬を赤らめながら
左右に首を振った。

優しい近藤には相談など出来なかった・・・・

「私は、どうしたら良いのでしょうか?沖田先生・・・・」
空を仰いでセイが呟く

先程総司と話していた時も、彼は否定も肯定もしなく
ただ、お互いの思いの丈を呟き、独り言のように終わらせてしまった
それで良いはずはないのに。




============================ 2009.10.13

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